Frostvale Lodge
中村 誠一

— 当店について —

中村 誠一

writing since 2014

5室のままでいたい。大きくするつもりは、今もありません。

2014年の秋、私はここに初めて来ました。当時は廃屋同然の古い山荘で、屋根の一部が抜け落ちていました。東京で建築の仕事をしていた私は、週末のたびに車でここへ来て、一人で修繕を続けました。最初の冬は、窓の隙間から雪が吹き込んできました。それでも、朝に目が覚めると、森の向こうに白い山が見えて、ここに来てよかったと思いました。

2016年の春に初めてゲストを迎えました。最初の予約は、私の友人の友人でした。朝食に出したトーストが焦げて、少し笑われました。でも、翌年また来てくれました。その頃から少しずつ口コミが広がり、今では夏と冬は数週間前から満室になることが多くなりました。増築や大きなリノベーションは考えていません。5室のままでいたいと思っています。

ここは観光施設ではありません。私が住んでいる場所に、少しだけ余分な部屋があって、そこに泊まっていただく、という感覚に近いです。朝食は私が作ります。薪は私が割ります。何か困ったことがあれば、私に直接言ってください。スタッフはいません。その分、融通が利かないこともありますが、それがここのやり方です。

中村 誠一、長野県出身。東京の設計事務所で10年間、住宅と小規模商業施設の設計に携わった後、2013年に長野へ戻り、廃屋だった山荘の再生に取り組み始めた。2014年秋に Frostvale Lodge として開業。建築の仕事で培った木材と断熱の知識が、ここの改修に直接生きている。趣味は野鳥の観察と、古い山岳文学を読むこと。梅原猛の「森の思想」と、ウィリアム・ギブスンの初期作品を交互に読む習慣がある。現在は、コテージ棟の断熱改修と、裏山の遊歩道整備を少しずつ進めている。

Colophon

This site is written and kept by 中村 誠一, and has been going, quietly, since 2014. It is set in a single serif and meant to be read slowly, one page at a time; the work happens at 長野県松本市安曇4892-3 Frostvale Lodge. Notes and corrections are always welcome — info@frostvaleledge.com.